- 名乗り
- なのり【名乗り・名告り】(1)自分の氏名や身分などを告げること。
「互いに~もせずに別れた」
(2)名前に用いる漢字の訓。(3)戦場や警戒の厳重な場所, 大内裏の宿直(トノイ)などで, 一定の形式によって自分の姓名・家系・身分などを告げること。 また, その声。「朝倉や木の丸殿に我が居れば…~をしつつ行くは誰/神楽歌」
(4)公家・武家の男子が元服の際, 幼名にかえ, 通称以外に加える名。 幼名吉法師, 通称三郎などに対する信長の類。(5)(普通「名ノリ」と書く)能で, シテ・ワキなどが舞台に登場して最初に身分・姓名・人柄, 登場の趣旨を述べる言葉。~を上・げる(1)武士が戦場で, 敵に対して自分の家系・姓名などを大声で述べたてる。 また一般に自分が何者であるか世間に向かって知らせる。「本人だと~・げる」
(2)競争に参加することを表明する。 立候補する。「オリンピック開催地に五都市が~・げる」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.